星滲む少女

とうとう最後のATC、「星滲む少女」が完成しました!

とてもエピソードを込めて描いたATCなので無事に完成してくれて本当に嬉しいです…!

当初は上下が逆さまだったり、何度も失敗したり、配色に時間がかかってしまったりな一枚ですが、これでひとまずのATC宇宙シリーズが揃いました!

ATC mini*O.02、できたら見に来てくださったら嬉しいです…!

 

この絵は他のATCよりとても長い設定がありまして…

設定は宇宙という海に沈んでいく女の子です。

まずこの女の子は冥王星のイメージで描きました。

冥王星といえばずっと前から惑星のひとつとして仲間入りしていたのですが、数年前に降格して惑星の定義に当てはまらない、惑星ではないものになってしまった星です。(間違っていたらごめんなさい…)

この少女は惑星でいたかった、皆と同じでいたかった、でもそうではなくなってしまった、という思いを抱いています。

そして顔に装着しているのはシュノーケリングのマスクで、そばに浮いているのはシュノーケルです。

本来水中にいるなら口に装着しているシュノーケルを少女が装着していない理由は、沈みに沈んでしまってどうせ息ができないと諦めているからです。

自分はどう足掻いても惑星に戻る事はないだろう、という諦めです。

そしてマスクは、その少女の思いと裏腹の本心である、それでも私は星の一部として宇宙を見通していたいという気持ちからマスクをつけて目を凝らそうとしています。

しかし悲しくて、沈んでいくのが怖くて、いつか忘れ去られるのではないかと辛くて、涙で視界が滲んでしまいます。

だから「星滲む少女」という名前にしました。

そして最後に脚元に散らばるのは勿忘草、「わたしを忘れないで」です。

絵について語るのは大変恥ずかしいのですが、この絵は失敗を沢山しただけ思い入れが強くなってしまって、ここに辿り着いてくださった方にだけでも知ってほしいと思いつづってみました…

四角や三角を描くのが楽しい一枚でした。

そしてPixivにもATC mini*O.02の宣伝を投稿させていただきました!

ちょっとした詩も載せてみたのでちょろっとでも見て頂けたら嬉しいです。

どのような作品が集まるのか私も楽しみです…!

よろしくお願いします!